こんにちは!高澤歯科クリニックです。
人は鼻呼吸が正常な呼吸の仕方ですが、現代では口呼吸が癖になっている人が増えています。
実は、口呼吸にはさまざまなリスクが潜んでいます。
この記事では、口呼吸のリスクや改善方法についてご紹介します。
■口呼吸がもたらすリスク
口呼吸は、一見すると大きな問題がないように思えるかもしれませんが、実際には下記のような健康リスクを引き起こします。
・虫歯・歯周病のリスク増加
口呼吸をすると口の中が乾燥し、唾液の分泌量が減少します。唾液には細菌を抑える働きがあるため、分泌量が少なくなると虫歯や歯周病のリスクが高まります。
・口臭の原因に
唾液の分泌が少なくなると、口の中の細菌が繁殖しやすくなり、口臭が発生しやすくなります。
特に朝起きたときに口臭が気になる方は口呼吸が原因かもしれません。
・風邪やインフルエンザになりやすい
鼻にはフィルターの役割があり、空気中のホコリやウイルスを除去する働きがあります。
しかし、口呼吸ではこれらの異物がそのまま体内に入り込んでしまい、風邪やインフルエンザなどの感染症にかかりやすくなります。
・睡眠の質の低下と集中力の低下
口呼吸は、いびきや無呼吸症候群の原因にもなります。
睡眠中に酸素が十分に取り込めず、眠りが浅くなって日中の集中力低下や疲れやすさを引き起こします。
・顔や歯並びへの影響
口呼吸は特に成長期の子どもにとって、顔の発育に大きく影響を及ぼします。
口を開けたままの状態が続くと、顎骨の成長が正常に行われず、歯並びが悪くなる原因になります。
■口呼吸の原因とは?
なぜ口呼吸をしてしまうのでしょうか?その原因を知ることが、改善の第一歩です。
● 慢性的な鼻炎やアレルギー
● 柔らかいものばかりを好むことによる口周りの筋力低下
● 猫背などの悪い姿勢や生活習慣
■口呼吸を改善するにはどうすればいい?
口呼吸を防ぐために、下記の方法を試してみましょう。
● 鼻呼吸を意識するトレーニング
● 姿勢を正して呼吸しやすい環境を作る
● 鼻炎や鼻づまり、アレルギーは耳鼻科で治療を受ける
● 舌や口の周りの筋肉を鍛える口腔筋機能療法(MFT)を行う
● 歯並びが原因の場合は矯正治療を検討する
■まとめ
口呼吸は、虫歯や歯周病だけでなく、免疫力の低下や顔の発育にまで影響を及ぼす可能性があります。
健康を守るためには、日常生活で鼻呼吸を意識し、口周りの筋肉を鍛えることが大切です。
もし「自分や家族が口呼吸をしているかも?」と思ったら、早めに歯科医院に相談してみましょう。