
こんにちは!高澤歯科クリニックです。
入れ歯は昔からある治療法で、多くの患者さまに選ばれています。
今回の記事では、入れ歯を保険で作る場合と、自費で作る場合の違いや、それぞれのメリット・デメリットをわかりやすく解説します。
■保険の入れ歯とは?
保険の入れ歯は、全国どこでも同じルールで作製され、使える材料や形態に制限があります。
基本的には 「最低限の機能を回復するための入れ歯」 というイメージです。
保険入れ歯の特徴
① 費用が安い
大きなメリットは、費用が抑えられる点です。
自己負担は3割(高齢者の方は1〜2割)で済むため、経済的な負担が少なくてすみます。
② 短期間で完成する
型取りから完成まで数週間程度でできるため、治療を急ぎたい方にも向いています。
③ 材料の制限
人工の歯や土台(床)はプラスチック(レジン)が中心です。
部分入れ歯では金属バネを必ず使用する決まりがあり、見た目が目立ちやすいのがデメリットです。
④ 強度・厚みの問題
プラスチックは強度が弱いため、割れにくくする目的で厚みを持たせる必要があります。
そのため違和感が出やすいのも特徴です。
■自費の入れ歯とは?
自費の入れ歯は使う材料や設計に制限がありません。
歯科医師や技工士が患者さま一人ひとりに合わせて、より快適に、自然に見える入れ歯を作ることができます。
自費入れ歯の特徴
① 見た目の自然さ
金属バネを使わない「ノンクラスプデンチャー」や、セラミックの人工歯を使ったものなど、見た目にこだわることができます。
人前に出るお仕事をされている方や、口元の美しさを重視する方に好まれます。
② 快適さ
薄くて丈夫な金属床を選べば、装着感が軽く、食べ物の温度も感じやすいので食事がより自然に楽しめます。
違和感が少ないことは日常生活の満足度に大きく関わります。
③ 噛む力の回復
設計の自由度が高いため、噛む力をしっかりと発揮できるよう工夫することが可能です。
固いものも噛みやすくなり、食生活のストレスもありません。
④ 耐久性
丈夫な素材を選べるため、長持ちしやすく、結果的に長期的なコストパフォーマンスに優れることもあります。
■保険と自費のメリット・デメリット比較
【保険の入れ歯のメリット】
・費用が安い
・治療期間が短い
・全国どこでも同じ治療が受けられる
【保険の入れ歯のデメリット】
・分厚くて違和感が出やすい
・金属のバネが目立つ
・割れやすく、耐久性に乏しい
・見た目や快適さの追求が難しい
【自費の入れ歯のメリット】
・見た目が自然で美しい
・薄くて軽く、違和感が少ない
・噛む力が強く、食事が楽しめる
・丈夫で長持ちする
【自費の入れ歯のデメリット】
・費用が高い(数十万円になることもある)
・完成までに時間や調整がかかることがある
■どちらを選べばいいの?
選択のポイントは、 「優先したいことが何か」 です。
*とにかく費用を抑えたい、まずは噛めるようになれば十分
→ 保険の入れ歯が向いています。
*見た目や快適さを重視したい、長く使えるものが欲しい
→ 自費の入れ歯をおすすめします。
■まとめ
最初は保険の入れ歯を作って使い心地を体験し、その後に自費に移行する方もいます。
入れ歯は一度作れば終わりではなく、定期的な調整や作り替えも必要になるため、ライフスタイルや経済状況に合わせて柔軟に考えてみてください。




